スタッフブログ
こんにちは。山口市中心商店街米屋町のふじもと呉服店の原田です。
毎年、成人式(二十歳もつどい)が終わるとすぐに今年の振袖について話題になって、流行、トレンドということで、いろいろな角度から情報発信されています。
今年のニュースの中で気になったことの1つが、ある店での着付けの三割がママ振だったということでした。
ママ振はここ数年増え続けています。
今、二十歳のお嬢様のお母様世代が振袖を持っていらっしゃる確率が特別高いということではなく、レトロ感、流行色など、ピタリと合った世代ではないでしょうか。
ママ振袖・・・そのまま着る?今どきにする?
☆そのまま着たい派
1、レトロ感が好き
2、振袖一式の状態
3、寸法は大丈夫?
4、草履は大丈夫?
☆今どきに変えたい派
1、そのままは昔っぽい
2、振袖一式の状態
3、寸法は大丈夫?
4、小物コーディネート
5、草履は大丈夫?
ママ振(お母さんの振袖)があるから大丈夫!!ではなく、大切な記念日を安心して迎えるには、振袖を出してみる、専門の方(呉服店など着物の取り扱いに慣れているところ)に相談してみましょう。
☆そのまま着たい派
1、レトロ感が好き
ママ振そのままだと、時代感が出るからと言いますが、一式大事に残してあるお祖母様やお母様の思い出もいっしょに残りますね。
2、振袖一式の状態
そのまま着たいから何もしなくて良いと思わずに早目に出してみましょう。
全部揃っているのか?振袖のシミ、シワなどが付いてないか?など、気になることはたくさん出てきます。
小物など全部あると思っていたのに無い!という話はよく聞きます。
時々とか数年に一度は出して見るということは、今ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。
お母様も久し振りに見て〝なつかしい″と思うと思います。
特に来年、令和8年、〝20歳のつどい″をお迎えの方は、もう出してみましょう。
シミ、シワなどが気にならなくても長い間タンスに入っていましたら〝におい″空気が変わってないため〝なんだかにおう〝何のにおい?″など気になることもありますので、クリーニングすることも考えてみて下さい。
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3、寸法は大丈夫?
お母様(振袖の持ち主)とお嬢様の身長や体型の違いもありますから、実際に着てみましょう。
洋服とは違い、入らないということはありませんが、袖丈が長すぎて床に付くとか短くて、腕が見えてしまうことも目で確認してからOKか!直すか!の判断が必要です。
せっかくの思い出の振袖ですからなるべくそのままを考えながらも、着てみて・・・う~ん?!となった時最も良いプランをお店の方から提案します。
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4、草履は大丈夫?
草履は履いてなくても経年劣化しています。
見ため大丈夫でも、さわってみるとポロポロと表面がはがれたり、はな尾が切れたり、底がめくれたりと、トラブルが起こります。
足元は見えていないからと思いがちですが、歩くということでは一番大事なことです。草履だけは、買い替えをおすすめしています。
☆今どきに変えたい派
1、そのままは昔っぽい
レトロ感が好みの人と、今風にアレンジしたい人に分かれるところです。
コーディネートに今の色や飾りを取り入れてお嬢様に合わせて準備していきます。
レースやパールなどを取り入れた小物使いもトレンドポイントです。
今年の式典では、髪飾りや振袖にレースなどのリボン使いも多くみられました。
袖口レースや手袋など、お嬢様もたくさんの情報の中から今の自分好みを探しているようですね。
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2、振袖一式の状態
「そのまま着たい派」のところでも書いていたように、出して確認してみましょう。振袖はそのままで、帯だけは、新しく購入を考える方もあります。
何年前かの帯の中には、帯が重かったり、硬かったりすることがあります。
今の振袖用の帯結びは、華やかさを出すため小さく折ることも多く、長さも長い方が良いです。
帯は、全体のコーディネートをする中で考えてみて下さい。
3、寸法は大丈夫?
これらも「そのまま着たい派」と同じです。
4、小物コーディネート?
「1のそのままは昔っぽい」の中でも書いたように、今のトレンドを入れながら、重ね衿、帯締め帯揚げと刺しゅうの半襟を振袖全体と一番大事なお嬢様の雰囲気に合わせてコーディネートしてみましょう。
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5、草履は大丈夫?
草履のことも先程書いていたとおりです。
意外とある草履トラブル。
また、草履とバックがペアになっているので、振袖コーディネートの仕上げとしてバックもポイントが高くなります。
帯地で作った古典からモダン柄、シックからキラキラまで、また草履は型こそ同じですが、履きごこちから、高さ、色とやはり〝こだわり″は大事かなと思います。
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成人式以外で振袖を着るには。小物替えして結婚式に行ってみました!
ママ振着てあげたいけれど、友だちに会う20歳のつどいは自分の好きな振袖でと考えている皆様へ
前撮り撮影の時に、自分の振袖とお母さんの振袖を着て両方撮影する人も多いですよ。
そのまま着ても良し…お母様の思い出そのままに。ちょっとしたコーディネートしても良し…時代も変化を楽しむ、今しかない20歳を楽しみましょうね。
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個性を生かし、自分でアレンジも楽しむ時代、着物はこうあるべきから少しずつの変化を今の若い方は、うまくアレンジ出来ることに感心します。
情報を取れ入れ過ぎるのではなく、最終的にはまとまって、可愛いやカッコイイに仕上げていけています。
でもその中には、正統派の振袖姿もキラリと光り見た人の目を楽しませてもらえます。
「私の振袖があるから安心」と思っていらっしゃるお母様、まずは出してみましょう。
話はそれからというところです。
二十歳のつどいには出ない、でもママ振を持ってらっしゃいましたら、“振袖持ち込み”の撮影プランもあります。(となりのスタジオ、Festaにて)”二十歳の記念”を撮りましょう。
ふじもととは、おかげさまで創業102年です。永年地域密着の呉服店として、着物を通して家族皆様の記念の日のお手伝いをさせていただいております。
永年のご愛顧に感謝して、これからも頑張ってまいります。