スタッフブログ
みなさん、こんにちは。
山口のふじもと呉服店でマネージャーをさせて頂いております、長谷川温子です。
2月に入りまだまだ寒いですが、暦の上では春が始まっています。
寒さの中に少しずつ春の訪れを感じるこの頃ですね。少しずつジャケットも薄くなり、
“そろそろ減量を始めなきゃ“と意気込んでいる、私です。
年が明けて、お嬢様方の各大学や専門学校より卒業式の日程が決まり始めたようで、
お客様から卒業式の袴のレンタルの問い合わせを多く頂きます。
なので今回は卒業式の袴についてお話ししようと思います。
今年卒業を迎えられる方や、学生さんのお役に立てれば嬉しいです。
【そもそも袴を着る意味は?】
今でこそ「卒業式=(イコール)袴」のイメージがありますが、そもそも袴は男性の礼装でした。
その起源はとても古く、すでに古墳時代には存在していたそうです。奈良時代、平安時代には貴族階級の礼装として取り入れられ、正式な場での着用は江戸時代まで続いています。
今の様に女子学生が袴をはくようになったのは明治の始め頃。
ただし、明治初期に女学校に通っていた生徒達は男性用とされる袴をはいていました。
当時は袴は男性用とされており、宮中以外の女性が身に付けることはなかったのです。
今では女性の服装としてなじみの深い袴なのに、不思議ですね!
明治22年学習院女子部の前身である「華族女学校」の創設者の下田歌子によって、
制服に採用されたのが全国的普及のきっかけだと言われています。
股が分かれていないロングスカート式で「行灯袴(あんどんばかま)」女袴と呼ばれました。
着物と帯に比べると動きやすく、優美さと機能性を兼ね備えた袴スタイルが女学生に受け入れられてきたのでしょうね。
明治、大正と袴スタイルが流行し、髪に大きなリボン、丈を短くしてブーツを見せたりとおしゃれにアレンジしていたそうです。
昭和へと時代が流れる内に洋服へと変わっていき、袴は姿を消していきましたが学業のイメージを表す袴が卒業式の礼装として今に残っていったのでしょう。
特に1987年に南野陽子さんが主演した「はいからさんが通る」の映画のヒットでそれを真似する女子大生が急激に増え、今のような風習になったと言われています。
【袴に合わせる着物は何がいいの?】
振袖か二尺袖と言われる小振袖(振袖よりも袖丈の短いもの)がいいと思います。
付下げや色無地を合わせられる方もいらっしゃいますが、振袖を持ってらっしゃる方は御自分の振袖に、持っていらっしゃらない方は二尺袖をレンタルされる方が多いです。
二尺袖のレンタルは地域の物価によっても違うと思いますが、平均10,000円〜30,000円位が良く出ます。
【袴のレンタルはどの位からあるの?】
ふじもとでは9,000円〜22,000円位でレンタルできます。
レンタルには当日の着付け料もサービスで含まれています。前撮りをご希望の方には、その着付け料も無料です。
袴のサイズは身長によって決まります。
SサイズからLLサイズまで揃っていますし、草履を履かれるかブーツにされるかで長さが変わりますのでどうぞ御相談下さい。
【袴の色は何色がいいの?】
華やかな振袖や二尺袖に合わせる袴はもともと紫やエンジ色、紺色等のシックな色が人気です。
が、最近は白やピンク、緑、オレンジと個性を生かす多彩な色が揃っています。
柄も様々で、無地だけではなく、裾がぼかしてあったり、グラデーションに染め分けてあったり刺繍やストライプ、ドット柄など個性豊かな柄が流行っていますので、振袖を持参されてお顔に合わせてみられる事をお勧めしています。
半巾帯と袴の色合わせであったり、特に衿元に刺しゅうの半襟を入れるだけで
個性的に袴スタイルを楽しむことが出来ると思います。
【いつ頃予約すればいいの?】
卒業学年の前の年の夏頃から予約に来られ始めます。
遅くとも2月には決めておかれるのがオススメです。
最近は成人式のように袴の前撮りをされる方も増えています。
その為にも予約の相談は早い方が良いと思います。
一生に一度の卒業式、自分に合った袴スタイルで学業の締めくくりを佳き思い出にしてほしいと思っています。
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長谷川